食品メーカーさんが海外市場攻略をする際の基本パターンについて
実は、食品メーカーさんが海外市場攻略をしたことを記載した本は結構あります。前回も紹介しましたが、こんな本があります。
マルちゃんはなぜメキシコの国民食になったのか? http://amzn.to/2jeBlHP
AJINOMOTOグローバル競争戦略 http://amzn.to/2jgMBDp
キッコーマンのグローバル経営 http://amzn.to/2jf4um2
勝つまでやめない!勝利の方程式 http://amzn.to/2jeAeYF
そしてこちらの本も人気です。日清食品さんの安藤百福さんのことが書かれています。「ころんでもただでは起きるな! http://amzn.to/2jfpt8e」
そして、食品メーカーさんが海外市場を攻略する際には共通のパターンがあります。
それは3ステージと11段階から成り立っています。
輸出をしてみて、海外で作って売ってみて、会社と工場を作って売る・・・という流れです。この基本パターンを説明します。
最初は輸出です。「第1ステージ:輸出で海外市場を把握するステージ」があります。
輸出に成功したその後には現地でブランド化をする段階として「 第2ステージ:OEM製造販売とブランドの現地化を図るステージ」があります。
そしていよいよ本格的に海外に進出する段階として「第3ステージ:現地法人と現地工場を設立して海外市場に進出するステージ」があり3つのステージになっています。
図で表すと下記のようなイメージです。
3つのステージ
第1ステージ:輸出
第2ステージ:OEM製造販売とブランド浸透
第3ステージ:法人と工場設立による本格進出
を更に細かくすると上記の図のように11段階になり下記のように進みます。
第1ステージは下記の3段階で進みます。
①輸出の本格的な取り組みを開始します。
②できるだけ多くの国への輸出しながら各国の市場を把握します。
③本格参入するターゲット国を決定し、と代理店を開拓して代理店との絆を深めます。
第2ステージは下記の4段階で進みます。
④海外で自社ラインを確保しOEM製造した商品販売を開始します。
⑤ターゲット国で本格的な販売を開始してブランドの認知を進めます。
⑥ターゲット国から商品を輸出する周辺国で代理店を開拓し輸出販売を開始します。
⑦次のステージを見据えターゲット国に駐在員事務所を設立します。
第3ステージは下記の4段階で進みます。
⑧ターゲット国で法人を設立し、販売している商品の自社配送を開始して自社物流網を整備します。
⑨ターゲット国に自社工場を設立し、製造した商品を自社物流網に乗せます。
⑩ターゲット国で製造した商品を周辺国への輸出を開始します。
⑪日本からの輸出実績を確認しながら新たなターゲットとなる本格参入国を決め、その国で代理店を開拓します。
という流れで食品メーカーさんは海外に進出されてきます。輸出だけを考えるのではなく、その先の大きな流れを見据えてから輸出に取り組む必要があります。