大手食品メーカーさんの海外事業展開には法則があります
食品メーカーさんが海外市場を攻略する際には、既に成功している大手企業の海外展開方法を学ぶ必要があります。大手醤油メーカーさん、大手調味料メーカーさん、大手インスタントヌードルメーカーさんなど皆さん同じ方法で海外展開をされてきました。
その段階を記載したのが下記の『食品メーカー海外市場攻略の3ステージ・11段階』です。食品メーカーさんが海外事業で成功するには、第2ステージ・第3ステージを見据えて最初に海外戦略を立てる必要があります。
それには、海外の食品の流通事情を理解し、海外で売れる日本食品の特徴やブランディングやパッケージデザインにも精通する必要があり、そんな食品の海外事業展開に広い知見を持つメンターが近くにいる必要があります。
本格的に世界に日本食品を売るには
<Ⅰ>輸出で海外市場を把握
<Ⅱ>海外でOEMしてブランドを浸透を図る
<Ⅲ>現地に法人と工場を設立して本格参入
という3つのステージを通って世界展開を進めます。
その3つのステージは、11段階に分けることができます
<Ⅰ>輸出で海外市場を把握
段階⑴ 輸出の本格的な取り組み開始
段階⑵ 多国への輸出展開
段階⑶ ターゲット国(本格参入国)の決定と販売代理店開拓
<Ⅱ>海外でOEMしてブランドを浸透を図る
段階⑷ OEM(自社ライン)製造と現地販売開始
段階⑸ ターゲット国での拡販とブランド浸透開始
段階⑹ 周辺国への代理店開拓輸出販売開始
段階⑺ ターゲット国での駐在員事務所の設立
<Ⅲ>現地に法人と工場を設立して本格参入
段階⑻ ターゲット国での法人設立と自社物流網整備
段階⑼ ターゲット国での自社工場の設立
段階⑽ 周辺国への自社製造製品の輸出
段階⑾ 新たなターゲット国(本格参入国)の決定と販売代理店開拓
このように食品メーカーさんは海外事業を展開しています。この全体像を理解して最初に輸出事業の方向性を決める必要があります。
イメージ図にするとこんな感じです。
多くの食品メーカーさんが海外市場を本格的に攻略する際、最初に輸出して市場を確認し、次に現地工場でOEMをして海外でブランドの認知を浸透して、現地に会社を作って本格的に参入され、そこから周辺国に輸出をして、近隣国でどんどん販売する・・・そして次の戦略的エリアでまた同じことをする・・・こうして海外事業展開をされます。この様な食品メーカーの海外市場攻略の全体像を理解したうえで、輸出の戦略を立案することが必要です。
輸出戦略の立案というと難しそうですが、そんな難しいことを考えるのではなく
「誰に」「何を」「どうやって」売るか・・・そしてスピード感と規模感をざっくり決めるだけで良いのです。ただし、その戦略を最初に決めないと、正しい商売相手に売れず、価値観の違う海外の人に特殊な日本人が求める商品を売りつけようとしてはうまくいきません。
海外で日本食品を売っていくには、誰に、何を、どうやって売るか・・・ここが大きなポイントです。